土日休み&平日休みの職場はどんなところ?
「土日休み」と「平日休み」のどちらかは、看護師の勤務先ごとの特徴によって異なります。ここでは、医療機関、介護施設、訪問看護の3つに焦点を当てて説明しています。施設形態ごとに看護師の休日事情が異なるので、チェックしてみましょう。
医療機関
医療機関は、看護師の代表的な職場の一つです。医療機関と一口にいっても、病院やクリニックなどさまざまな形態があります。職場によって看護師の役割には差があり、休日事情も異なります。入院設備のないクリニックでは、看護師の仕事は夜勤が発生しないことがほとんどです。また、日曜日や祝日を休診日にしているクリニックも多く、看護師もその日に休めます。年末年始やお盆などにも休みを取れることが多いでしょう。ただし、人員がギリギリのクリニックの場合、土日などの固定休は取れてもイレギュラーな休みを取りづらいことはあるようです。有床の大学病院などの大規模な医療機関では昼夜を問わず入院患者の看護が必要なため、常勤の働き方だと夜勤のシフトに入ることがほとんどです。夜間の救急外来に対応している病院も同様です。このような医療機関では夜勤明けの当日とその翌日が休みになりますが、それが平日にあたることも多く、土日の両方に休みがあたるのは稀です。ただし、大規模な病院だと福利厚生が充実しており、年間休日もしっかり設定されています。人員も多いため、希望休が反映されやすいでしょう。
介護施設
看護師は、医療機関だけでなく介護施設でも活躍できます。介護付有料老人ホームや特別養護老人ホームといった高齢者が入居して生活している施設では、医療機関と同じように看護師も夜勤に入ることがあります。この場合も、夜勤明けとその翌日の公休が土日になるとは限りません。平日休みがほしい看護師なら、入居系の介護施設で働く選択肢もあります。一方、介護施設で平日以外に休みがほしいなら、デイサービス施設で働くこともおすすめです。デイサービスは、普段は自宅で生活している高齢者が日中に通所して介護サービスを受ける施設です。多くのデイサービス施設では日曜日を休業日としているため、看護師は日曜日が固定休で、ほかに平日にも一日休めるのが一般的です。しかし、なかには日曜日に営業しているデイサービスもあるので思い込みは禁物です。
訪問看護
訪問看護も、デイサービスと同じく普段は自宅で生活している高齢者が受けるサービスです。同居家族が土日は仕事が休みというケースも多いため、日曜日を休業日としている訪問看護事業所もよく見られます。こちらも、土日両方ではなく日曜日のみ休業日のケースが一般的です。この場合も看護師はその休業日に合わせて日曜日が固定休となり、他に平日に一日休みを取れるシフト体制です。ただし、基本的には休業日でも、サービスを利用している高齢者の体調によってはオンコールで看護師が出勤になることもあります。オンコール対応の有無も事前の確認が必要です。