あらためて履歴書の書き方を確認
転職希望の看護師が、初めに採用担当者に判断されるのが「履歴書」です。採用されやすい履歴書の書き方を知っておくと、転職活動が成功しやすくなります。履歴書の書き方は知っていると思っている人も、あらためて効果的な履歴書の書き方をチェックしましょう。
転職先の呼び方に注意しましょう
看護師が履歴書を作成する時の最初の注意点が、転職先の呼び方です。「○○病院さん」というような呼び方は正式ではありませんのでNGです。転職先が病院などの医療施設の場合は「貴院」と書きます。株式会社など企業が母体の場合は「貴社」と書きましょう。ちなみに「御社」という呼び名は、話し言葉でしか使いません。履歴書作成時は「貴社」あるいは「貴院」と記入しましょう。
基本的な注意事項を知っておきましょう
履歴書作成時は「です・ます調」の文体に統一して、必要事項や志望動機を記入します。体言止めは使用しませんし、つい会話のような文体になってしまったり、くだけた表現になってしまう人は注意が必要です。
メールやLINEのメッセージとは違い、履歴書はフォーマルな文体で書くことを心掛けましょう。「年号は和暦で統一」が基本ルールです。西暦ではなく「昭和」「平成」の年号を書きましょう。また「修正液や二重線はNG」です。書き間違いをしてしまった時は、修正をせずに新しい用紙を準備して、書き直しをしましょう。さらに「住所は都道府県から記入」するというルールも覚えておきましょう。「分かるに決まっている」と思わずに、都道府県から正式な地名を記入するようにしましょう。
履歴書の写真は好感度を重視
履歴書に貼る写真を撮影する時にも採用担当者の好感度が上がるように気を配りましょう。履歴書用の写真撮影はスピード写真を利用したり、スマホの撮影用のアプリを利用する方法もあります。特にスマホアプリを使って、自分の顔を上手に修正することもできる人がいるかもしれません。しかしより履歴書の写真にふさわしい修正を施してくれる、写真屋さんの利用がベストです。服装はスーツを基本にして、くだけすぎた格好は避けましょう。履歴書の用紙はパソコンでダウンロード可能です。看護師の転職時に利用しやすい用紙が、検索するとみつかります。プリンターで印刷する時はコピー用紙などは避けて、販売されている履歴書に類似するしっかりした紙を購入しましょう。また履歴書の内容は、タイピングするか、手書きするか迷うかもしれません。印刷された文字は読みやすいですが、手書き文字のほうに高い評価をする採用担当者も多いです。「迷ったら手書き」で丁寧な文字を書くようにしましょう。
志望動機で差をつけましょう
履歴書には「退職理由」を記入しますが、「一身上の都合」としておきます。ネガティブな退職理由を書かず、後に記入する「志望動機」でポジティブな理由を記入しましょう。また「平成○○年○月看護師免許取得」など、資格取得の日付は、試験当日ではなく、証書に印字されている日付を書くようにします。「志望動機」は他の転職希望者と差をつけるチャンスの場所です。「自分が何ができるか」「自分は何をしたいか」を基本にして、「前向きな退職理由」も加えて作りましょう。応募先の医療施設の情報を集めて、理念や院長の言葉を読みます。転職先に求められている人材と自分の長所が重なる部分を抜き出して、採用担当者にアピールするような文章にしましょう。